GALERIE ❹

ルリユールのテクニックで『心の実家』をつくる

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写真や手紙など様々な思い出をどう残すのか、どう処分するのかなどを考えました。
そこで、ルリユールのテクニックで『感謝のひと手間』を加え、
<100年後の子孫へ残すもの><自分の人生とともに終えるもの>
の2つのカテゴリーを作ってみました。
ここでは、Galerie4=『心の実家』をつくるとして<終えるもの>のカテゴリーを紹介します。

『心の実家』のつくり方

両親の死を経験すると、「心の支え」というものが欲しいものです。ここでは、それらを形にしてみました。
両親の死を経験すると、「心の支え」というものが欲しいものです。ここでは、それらを形にしてみました。

「折りたたみ『三連式戒名』屏風仕立て」と携帯用の箱をつくる

「折りたたみ『三連式戒名』屏風仕立て」と携帯用の箱をつくる

矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「折りたたみ『三連式戒名』屏風仕立て」と携帯用の箱をつくる1
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父、母、祖父の戒名を、屏風のように三連結で作りました。仏壇もない暮らしの中で、ささやかながら弔えられればと作ったものです。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「折りたたみ『三連式戒名』屏風仕立て」と携帯用の箱をつくる2
2
同時に、ジャストサイズのBoite(箱)を作りました。三人の戒名は、一枚台紙を挟み、3つに折りたたみ収納することができます。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「折りたたみ『三連式戒名』屏風仕立て」と携帯用の箱をつくる3
3
いざという時には、手軽に持ち運びができるようにしました。最後は、自分がこの世を去る時、一緒に終えたいと思って作ったものです。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「折りたたみ『三連式戒名』屏風仕立て」と携帯用の箱をつくる1
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父、母、祖父の戒名を、屏風のように三連結で作りました。仏壇もない暮らしの中で、ささやかながら弔えられればと作ったものです。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「折りたたみ『三連式戒名』屏風仕立て」と携帯用の箱をつくる2
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同時に、ジャストサイズのBoite(箱)を作りました。三人の戒名は、一枚台紙を挟み、3つに折りたたみ収納することができます。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「折りたたみ『三連式戒名』屏風仕立て」と携帯用の箱をつくる3
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いざという時には、手軽に持ち運びができるようにしました。最後は、自分がこの世を去る時、一緒に終えたいと思って作ったものです。

 「箱入り戒名」をつくる

 「箱入り戒名」をつくる

矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「箱入り戒名」をつくる1
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ルリユールのChemise(内カバー)のテクニックを応用して独自に考えました。父の戒名と父から受け取った手紙などを同時に保管できるように作りました。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「箱入り戒名」をつくる2
2
戒名の下には、複数の手紙が保管されています。上下から蓋をするように合わせ、中のものを守るように中央で上下の蓋を紐で結ぶように作りました。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「箱入り戒名」をつくる3
3
最後は、<桐の箱>を製作した時のChemiseと同じように、左の蓋を閉じ、右の蓋を閉じとサイズの違う蓋をしてから、最後はこはぜで固定しました。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「箱入り戒名」をつくる1
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ルリユールのChemise(内カバー)のテクニックを応用して独自に考えました。父の戒名と父から受け取った手紙などを同時に保管できるように作りました。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「箱入り戒名」をつくる2
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戒名の下には、複数の手紙が保管されています。上下から蓋をするように合わせ、中のものを守るように中央で上下の蓋を紐で結ぶように作りました。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「箱入り戒名」をつくる3
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最後は、<桐の箱>を製作した時のChemiseと同じように、左の蓋を閉じ、右の蓋を閉じとサイズの違う蓋をしてから、最後はこはぜで固定しました。

 「30頁の人生のアルバム」をつくる

 「30頁の人生のアルバム」をつくる

矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「30頁の人生のアルバム」をつくる1
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両親の人生の節目や日常、趣味、旅行など様々なシーンの写真たちを、ハガキサイズにレイアウトしてプリントし、既製のアルバムキットで『両親の30頁の人生のアルバム』を作りました。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「30頁の人生のアルバム」をつくる2
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アルバムは、Demi toile à coins avec papier à la colle(パピエ・ア・ラ・コルを使った半布装本)Le bradel(くるみ製本)で仕上げています。表紙は、自作の装飾紙を使用しています。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「30頁の人生のアルバム」をつくる3
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同時に、Boite(箱)を作りました。表紙に共布を使い、サイドはアルバムと同じ装飾 紙を使用しています。両親のいっぱいの笑顔だけのページがあったりして気に入っています。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「30頁の人生のアルバム」をつくる1
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両親の人生の節目や日常、趣味、旅行など様々なシーンの写真たちを、ハガキサイズにレイアウトしてプリントし、既製のアルバムキットで『両親の30頁の人生のアルバム』を作りました。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「30頁の人生のアルバム」をつくる2
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アルバムは、Demi toile à coins avec papier à la colle(パピエ・ア・ラ・コルを使った半布装本)Le bradel(くるみ製本)で仕上げています。表紙は、自作の装飾紙を使用しています。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「30頁の人生のアルバム」をつくる3
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同時に、Boite(箱)を作りました。表紙に共布を使い、サイドはアルバムと同じ装飾 紙を使用しています。両親のいっぱいの笑顔だけのページがあったりして気に入っています。

「思い出の手紙」のための箱をつくる

「思い出の手紙」のための箱をつくる

矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「思い出の手紙」のための箱をつくる1
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父と母からの手紙をまとめて入れておくBoite(箱)を作りました。この箱の表紙は市販の布を裏打ちして使用、サイドは自作のPapier à la colleを使用しています。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「思い出の手紙」のために箱をつくる2
2
封筒は長封筒、洋封筒、角封筒など全てサイズに対応できるように作りました。表紙は父や母の愛用の洋服などの一部を使って仕上げた方が、思い出がより身近なものになると思います。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「思い出の手紙」のために箱をつくる3
3
大切な人の思い出を収納するBoiteをつくるという 「ひと手間」は、断捨離で「ゴミ」と名前を変えるより、のちに役目を終えても、故人の思い出の「再生」に繋がるように感じられました。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「思い出の手紙」のための箱をつくる1
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父と母からの手紙をまとめて入れておくBoite(箱)を作りました。この箱の表紙は市販の布を裏打ちして使用、サイドは自作のPapier à la colleを使用しています。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「思い出の手紙」のために箱をつくる2
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封筒は長封筒、洋封筒、角封筒など全てサイズに対応できるように作りました。表紙は父や母の愛用の洋服などの一部を使って仕上げた方が、思い出がより身近なものになると思います。
矢島美穂子のGALERIE4<心の実家>をつくる「思い出の手紙」のために箱をつくる3
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大切な人の思い出を収納するBoiteをつくるという 「ひと手間」は、断捨離で「ゴミ」と名前を変えるより、のちに役目を終えても、故人の思い出の「再生」に繋がるように感じられました。

矢島美穂子のお仕事

ルリユールというフランスの魅力的な<本>の文化を簡単に説明し、基本的なテクニックを使った初級編から中級編、応用編な…


ギャラリーの目次

ギャラリー❶<まもる>、ギャラリー❷<つくる>、ギャラリー❸<のこす>、ギャラリー❹<終える>、❺<はさむ>、❻<装う>など、目次を6…


ルリユールの美

紙に印刷された様々な時代のテキストを、美しく、丈夫に『まもる、守る、護る』を目的に、国内外のコンクール、展覧会に出展…


本の美

「一詩一冊本」をテーマにテキストから製作し、美しく、丈夫に『つくる、作る、創る』を目的にし、様々な素材を使ってつく…


『思い出の整え方』

ルリユールのテクニックを応用して、「感謝のひと手間」を加えて、<100年後の子孫にのこす、残す、遺すもの>をテーマに製…


『心の実家』のつくり方

ルリユールのテクニックを応用して、「感謝のひと手間」を加えて、<自分の人生とともに終えるもの>をテーマに製作したもの。


<紙の本>に『栞』をはさむ

「本」をパタンと閉じる時、自分の信念に口を挟むような言葉に出会った時など、そのページに<はさむ、挟む、挿む>もの……


ルリユールの『材料』のご紹介

大切なテキストなどを<装う>ルリユールの様々な材料の中で、代表的な『革』の種類、色のいろいろを簡単に紹介しています。


お問い合わせ

矢島裕紀彦へのお仕事のご依頼など、アトリエ一冊屋へのお問い合わせはこちらのメールよりご連絡くださいませ。


アトリエ一冊屋の自己紹介

作家・雑誌編集記者の矢島裕紀彦とルリユール作家の矢島美穂子と看板犬ミニチュア・シュナウザーのサンパのプロフィール紹介。


矢島裕紀彦のお仕事

文豪を中心に、各分野で活躍する人間の隠れたエピソードを掘り起こすノンフィクションをはじめ、エッセイやフィクション、書籍や雑誌の取材・執筆や広告…


ブログのインデックス

アトリエ一冊屋のブログの目次。看板犬Sympaのブログ『ボク、サンパです。』やexciteブログで発信した『サンパと漱石先生とル…


『ボク、サンパです。』

アトリエ一冊屋の看板犬サンパのブログです。以前のHPの『サンパのたわ言』やexciteブログに掲載したブログの再編集を含め、ランダムに書いて不定期に……


サンパと漱石先生とルリユール

2011年にexciteブログで発信したものをまとめました。「漱石先生のことば」にサンパのスナップを添えて、その言葉にまつわる…


『ルリユールの道具の紹介とお話』

ルリユールのプロセスでは、様々な手仕事の道具が登場します。その小さな道具について、exciteブログに書いたものを含め、エピソードを書……